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2010年3月 2日 (火)

シングルモルトウイスキー山崎10年

普通、ウイスキーは熟成が進めばカドがとれて、飲みやすくなります。それなのに山崎シリーズで最も若い山崎10年が12・18年ものと比べても、または他ブランドの10年ものと比べて群を抜いて大人しくて飲み易いのは何故か。

シングルモルトには複数の種類の原酒が使用されているため、エイジングの差以外にも使用原酒の種類、数、構成比率で違いがあるからです。
麦芽の乾燥の際にピートを炊くのか炊かないのか、炊くなら時間、温度はどうするか。
発酵の時、使う酵母の種類、発酵槽の素材はどうするのか。
蒸留釜の種類は、蒸留方法はどうするのか。
樽の材質、大きさ、貯蔵場所はどうするのか。

生産工程においてこれ以外にも様々なポイントで差が生じ、出来上がる原酒の違いとなって現れます。若くても最初からかなり柔らかくて飲みやすい原酒、いつまで熟成させてもトゲトゲしい刺激を失わない原酒、柑橘系の果物のような香りをもつ原酒、余韻が長い原酒・・・
短所にも長所にもなる無数の個性をもった原酒がときに必然に、ときに偶然に出来上がります。
そして一本のウイスキーを造るにあたり、そのテーマに沿って原酒を選び、「何をどれだけ使うか」をブレンダーさんが決めるのです。

シングルモルトウイスキー山崎10年は、香り・飲み口・余韻どの段階でも、鼻・唇・舌・喉・どの感覚器官にも優しく染みていきます。狙いのもとに造られた原酒が選ばれて、狙いのもとに混ぜ合わされて、こういう性格のウイスキーが出来上がったのです。

ウイスキーは学校のクラスのようなもので、ある部分は共通の、ある部分は異なる環境で育ったそれぞれがそれぞれの個を主張しながら共存し、クラス単位の個性を構成します。ウイスキーは、どんなクラスにしたいかをまず決めてから、構成する個を誰にするか何度も吟味し、テーマに沿ったクラスに構成します。

山崎12年は山崎10年の何十人が全員成長した2年後の姿ではなく、はっきりいえば中の最年少が10歳か12歳かという違いしかありません。中身の個は別人なのです。もちろん、山崎の名を冠する以上、共通した特徴を発揮する個は存在するんですけどね。

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