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先斗町のBARで働いている活発なのか、引きこもりなのかわからないバーテンダーです。

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2010年3月 8日 (月)

ウイスキーの魅力って何でしょう

何年か前テレビにウイスキーのブレンダーさんが出演していて、司会者との会話の中で、ウイスキーの魅力と何故それに惹かれるのかについて触れる場面がありました。とても感銘を受けたので、ご紹介をば

まとめるとこんな感じです

「人は生きるためにたくさんの栄養素を必要とします。だから、一度に多くの味を感じることに本能的に魅力を感じるわけです。さて、ウイスキーを一本つくるためには10数種、ときに数10種の様々な個性をもつ原酒がつかわれるわけです。つまり、ウイスキーを一口飲むだけで数10種の味を味わうことになります。
ウイスキーは、人が本能的に求める欲求に見事に応えているわけです。」

目から鱗、納得でした。皆さんはどうでしょう?

2010年3月 2日 (火)

シングルモルトウイスキー山崎10年

普通、ウイスキーは熟成が進めばカドがとれて、飲みやすくなります。それなのに山崎シリーズで最も若い山崎10年が12・18年ものと比べても、または他ブランドの10年ものと比べて群を抜いて大人しくて飲み易いのは何故か。

シングルモルトには複数の種類の原酒が使用されているため、エイジングの差以外にも使用原酒の種類、数、構成比率で違いがあるからです。
麦芽の乾燥の際にピートを炊くのか炊かないのか、炊くなら時間、温度はどうするか。
発酵の時、使う酵母の種類、発酵槽の素材はどうするのか。
蒸留釜の種類は、蒸留方法はどうするのか。
樽の材質、大きさ、貯蔵場所はどうするのか。

生産工程においてこれ以外にも様々なポイントで差が生じ、出来上がる原酒の違いとなって現れます。若くても最初からかなり柔らかくて飲みやすい原酒、いつまで熟成させてもトゲトゲしい刺激を失わない原酒、柑橘系の果物のような香りをもつ原酒、余韻が長い原酒・・・
短所にも長所にもなる無数の個性をもった原酒がときに必然に、ときに偶然に出来上がります。
そして一本のウイスキーを造るにあたり、そのテーマに沿って原酒を選び、「何をどれだけ使うか」をブレンダーさんが決めるのです。

シングルモルトウイスキー山崎10年は、香り・飲み口・余韻どの段階でも、鼻・唇・舌・喉・どの感覚器官にも優しく染みていきます。狙いのもとに造られた原酒が選ばれて、狙いのもとに混ぜ合わされて、こういう性格のウイスキーが出来上がったのです。

ウイスキーは学校のクラスのようなもので、ある部分は共通の、ある部分は異なる環境で育ったそれぞれがそれぞれの個を主張しながら共存し、クラス単位の個性を構成します。ウイスキーは、どんなクラスにしたいかをまず決めてから、構成する個を誰にするか何度も吟味し、テーマに沿ったクラスに構成します。

山崎12年は山崎10年の何十人が全員成長した2年後の姿ではなく、はっきりいえば中の最年少が10歳か12歳かという違いしかありません。中身の個は別人なのです。もちろん、山崎の名を冠する以上、共通した特徴を発揮する個は存在するんですけどね。

2010年2月25日 (木)

シングルモルトウイスキー白州10年


以前紹介した12年は、舌の上を通過した後の主張が強くて元気のいいウイスキーです。普通、熟成年数は若いほど荒削りでパンチがあるものが多いのですが、白州10年は私の印象としては12年よりも大人しいと思えます。
なぜか?
それは、エイジングの差以外にも、使用原酒の種類、数、構成比率の違いがあるからです。「白州10年」というウイスキーを造るにあたって、それにふさわしい原酒が選ばれ、「何をどれだけ使うか」をブレンダーさんが決めます。(ブレンダーさんについてはまた今度)
そのため同じシリーズのウイスキーでも、表記されている熟成年数の差からの違い以外に多くの違いが感じられるのです。もちろんシリーズ共通の軸も残っていますが。
エイジングの違うウイスキーを飲むときは、違いと共通点を探して楽しんでください。

・アロマ(グラスごしに感じられる香り
白州シリーズに共通する、ボンドっぽさと柑橘系の混じった香り
・フレーバー(口にしたとき感じられる香り、味)
荒削り感はあまりなく軽快で飲みやすくて、すんなり。喉に一瞬わずかに刺激があるがスモーキーさはうすく、クリーミーでまろやかに甘い。

シリーズの中で12年が有名なため、白州=スモーキーなイメージですが、10年ものだけに限って山崎・余市・宮城峡と比較すると、白州10年が最もまろやかな甘さが備わっていると感じます。

ワンショット1000円です。

2010年2月17日 (水)

シングルモルト軽井沢17年 

3年前にKIRINに買収される以前から、メルシャンのウイスキー生産は縮小傾向にあり、現在は生産は行われておらず、貯蔵庫に眠る原酒をボトリングして販売するにとどまっています。
最も好調だった80年代には、40万リットルを生産していた軽井沢原酒は、無くなり次第もう飲めなくなってしまうのかもしれません。

シェリー樽由来の香りと甘みに独特の土臭い後味が合わさったオリジナリティあるこのウイスキーの結末が、まだ訪れることのないように祈るばかりです。

軽井沢17年には、シェリー樽原酒を中心に酒齢17~31年の軽井沢蒸留所原酒が使用されています。2004年にインターナショナル・スピリッツ・チャレンジで金賞を受賞したその味は・・・

・アロマ(グラスごしに感じられる香り)
色の段階で想像できるように、安心感をおぼえるシェリー樽の甘い香り
・フレーバー(口にしたとき感じられる香り、味)
スムーズな口当たりだが、かといって全体の印象は軽くはなくミディアム。15年で感じられた若干の苦味は感じられず、ほんの少しだけ酸味のある甘みが、優しく広く喉の奥まで染み渡るように届く

2010年2月10日 (水)

シングルモルト軽井沢15年

ご紹介するのは、昨年販売終了となったシングルモルト軽井沢15年です。
12年と違ってこちらはシングルモルト。シェリー樽原酒を中心に酒齢15~31年の軽井沢蒸留所原酒のみをヴァッティングしてつくられています。

2004年インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)で金賞を受賞したその味は・・・

・アロマ(グラスごしに感じられる香り)
12年同様の土っぽい印象が感じられる。12年との大きな違いは、香りを吸い込むと最後に鼻の奥にかすかに刺激がある点
・フレーバー(口にしたとき感じられる香り、味)
しっかりとしたシェリーの印象。12年よりもう少しだけ苦味がはっきりしている。後味は穏やかに適度に続く。

全体の印象として言えるのは、12年より香りも味も輪郭がはっきりしているということです。

販売終了につき、現品限り。お早めに!

2010年2月 3日 (水)

ピュアモルト軽井沢12年

ワインで有名なメルシャンですが、1976年に国産初の100%モルトウイスキーとして「軽井沢」を生み出しました。
麦芽はスコットランドから輸入し、熟成はシェリー樽で行うことを徹底し、大量生産とはいかないながらも上質なウイスキーづくりを続けています。

軽井沢12年は、ボトルに表記があるように最高酒齢31年をはじめ貯蔵12年に至る長期貯蔵の原酒を中心に、数多くの個性豊かなモルト原酒を加えてつくられています。
ここで注目したいのは、ピュアモルトという表記です。
メルシャンはウイスキー蒸留所は軽井沢に一つ所有しているだけです。
どこの蒸留所のどんな原酒とヴァッティングされているのでしょうか。スコットランドから買った原酒とヴァッティングされているという説、モルト100%を強調するためにあえてシングルモルトと表記しなかったという説もあります。本当のところはわかりません・・・

2001年のインターナショナル・ワイン・アンド・スピリッツ・コンペティションで金賞を受賞したその味は・・・

・アロマ(グラスごしに感じられる香り)
少しの酸味と、土っぽい印象。鼻に刺さるほどの刺激はない
・フレーバー(口にしたとき感じられる香り、味)
やさしい口当たりから、ビターチョコのような若干の苦味と、香りの印象そのままに土っぽい安心感あるクセが感じ取れる

ワンショット1000円です。

2010年1月27日 (水)

ピュアモルト北海道12年

ピュアモルトって何のことでしょう?
というか、シングルモルトって何のことでしょう?
知ってる人にとっては言わずもがなのことですが、知らない人のほうが圧倒的に多いはずです。
モルトとは、ウイスキー原材料の大麦のこと。
知られてないのはシングルの意味です。何が「単一」か。使用されている原酒の蒸留所のことです。
つまりシングルモルトとは、「大麦を原材料に一つの蒸留所で蒸留したウイスキー原酒のみを混ぜ合わせたウイスキー」ということです。

では、ピュアモルトとは?
シングルとは違い、「ピュア」はそのまま「モルト」にかかってきます。「大麦を原材料として蒸留した原酒を混ぜ合わせたウイスキー」ということです。つまり、ピュアモルト表記の場合は使用原酒の蒸留所は複数だということです。

ピュアモルト北海道12年は、余市蒸留所の原酒をベースに宮城峡蒸留所の原酒と混ぜ合わせたウイスキーです。
力強く長い余市の後味と柔らかくスムーズな宮城峡の口当たりを引き継いでいます。

ワンショット1200円です。

2010年1月14日 (木)

シングルモルトウイスキー宮城峡15年


余市シリーズの力強い印象とは違い、マイルドでスムーズな印象の宮城峡シリーズですが、その違いは何故生まれるのでしょう?
原料、ピートを焚く時間やタイミング、蒸留器、蒸留回数、使う樽材、貯蔵環境など挙げだしたらキリがないのですが、今回は蒸留の際の加熱方法について。

製麦→糖化→発酵の過程を終え、(ひととおりメインのウイスキー紹介が終わったらウイスキーが出来る過程なんかも詳しく説明していきますね♪)もろみ(ウォッシュと呼びます)をつくった段階で蒸留に移るわけですが、蒸留の際の加熱方法は二種類あります。直火加熱か間接加熱です。(以下サントリーさんのホームページよりチョコチョコ拝借します。ニッカ製品の紹介なのに・・・)
直火加熱は、蒸留釜に文字通り直接1000℃以上の炎をあてて加熱する方法で、もろみがトーストされます。余市のあの力強いウイスキーは石炭による直火蒸留で生まれるのです。
間接加熱は蒸溜釜内のパイプ等に130℃程度の蒸気を通して加熱する方式です。こちらはマイルドな原酒を作り出します。つまりマイルドスムーズな宮城峡は間接加熱に由来しているのです。(あくまで特徴を形成する一要因ではありますが)


・アロマ(グラスごしに感じられる香り)
素面状態の一杯目だとしても、この芳醇でスイートな香りの時点ですぐお酒の世界に引っ張られます。うまいウイスキーだとこの時点で思えます。
・フレーバー(口にしたとき感じられる香り、味)
よく言われる表現ですが、カカオのようなコクとチョコレートのような甘さがあります。そんな飲み口の後、ほんの少しだけ甘酸っぱさが感じられます。刺激はすぐに消えるのですがキレとは違い、暖かな優しい印象が心地よく残ります。

45度というアルコール度数を鑑みると、あまり安易には勧めてはいけないのかもしれませんが、ストレートがおいしいです!

ワンショット1800円です。

2010年1月 7日 (木)

シングルモルトウイスキー宮城峡12年

ニッカの第二蒸留所として宮城峡が誕生する際、こんなエピソードがありました。
候補地探しに奔走した関係者は、いくつかの候補地から新川川と広瀬川の合流地点を第二蒸留所建設の最終候補地と決め、この地に創業者・竹鶴政孝を招きました。川原に降り立った竹鶴氏は持参したウイスキーと川の水で水割りを作りました。飲み干したのち、その水割りの味に感動した竹鶴氏はすぐさま蒸留所建設を決めたそうです。

異なる土地で生まれた複数のモルトウイスキーは、ヴァッティングによりウイスキー造りの可能性をさらに広げます。第二蒸留所建設は竹鶴氏の悲願でもありました。


・アロマ(グラスごしに感じられる香り)
刺激が多少鼻をつくものの、飲まずとも充分に奥深い甘さを連想させる香り
・フレーバー(口にしたとき感じられる香り、味)
べっこう飴のような甘みが飲み口で感じられ、そこからの想像よりはわりとピートが感じられる。甘みが確実に10年よりも奥深いものになっている。

ウイスキー2に、常温の水を1加えると、なめらかな甘みを充分に味わえます。

ワンショット1400円です。

2009年12月25日 (金)

シングルモルトウイスキー宮城峡10年

1969年にニッカ第二の蒸留所として誕生したのが宮城峡蒸留所です。新川(にっかわ)川と広瀬川の合流点にあり豊かな清流に恵まれ、静かで緑豊かな自然環境に囲まれています。二つの川の特徴としてはミネラル分の少なさが挙げられ、そのためウイスキーの味を素直に引き立てます。
ハードなハイランドタイプの余市原酒とは違い、柔らかでスムーズなローランドタイプに近いのが宮城峡原酒の特徴です。

・アロマ(グラスごしに感じられる香り)
樽由来の香ばしさが穏やかに鼻に抜ける。
・フレーバー(口にしたとき感じられる香り、味)
滑らかで、果実系とは違った重さの感じられる甘味がある。ただ、宮城峡シリーズのイメージとは違い、山崎・白州・余市などの10年ものと比べると、最も尖った刺激が強い。若干、青草っぽい渋みが後味にある。

ワンショット1000円です。

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