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先斗町のBARで働いている活発なのか、引きこもりなのかわからないバーテンダーです。

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2010年6月30日 (水)

ザ・モルト・オブ・カゴシマ1984

本坊酒造が1949年に立ち上げた「マルスウイスキー」のウイスキーです。
鹿児島で誕生したマルスウイスキーは、1985年に信州にその拠点を移します。
工場移転の前年1984年に鹿児島工場で最後に蒸留された、5種のシェリー樽25年貯蔵原酒をヴァッティングしてつくられたのがこのウイスキーです。

「雄大な桜島を連想させる重厚な味わい」、「錦江湾の磯の香りを感じさせるピート香」というのが売り文句です。

実際、独特です。ピートを焚いたウイスキーというとスモーキーで薬品ぽい感じを連想しますが、これは違います。日本酒のような甘やかな香りが全体を包んでいて、カドがなく円やか。
かといって枯れた感じではなく実に活き活きとしていて、シェリー樽熟成ウイスキーによくある渋みはありません。後味は品が良く穏やかです。

何といっても評判がいいんです!
ウイスキーを飲みなれた方々が、この1本で目を輝かせて喜んでいる姿を何度も見てきました。
限定本数3018本で、鹿児島蒸留ウイスキーとしては最後の販売です!
希少性と納得できる旨さの両方を満たすウイスキーです。
ベテランの方々、ぜひ!

2010年6月 9日 (水)

シングルモルトウイスキー白州バーボンバレル

白州モルトの特徴はというと、軽快な飲み口、ほどよいスモーキーフレーバー、フルーティな甘みとモルティな旨みといえます。

シングルモルトウイスキー白州バーボンバレルは、バーボンバレル(バーボンウイスキーの貯蔵に使われた樽で、容量は180リットル)熟成の白州モルト原酒のみのヴァッティングでつくられた数量限定ウイスキーです。

山崎バーボンバレル同様、バーボンというワードから自然に受ける腰の強さ、コクのある重い甘さとは少し印象の違うウイスキーです。

メレンゲを飲んでいると言ったら大げさですが、そう思えるほどにフワフワと優しい飲み口です。甘みの重さは山崎バーボンバレルに譲りますが、フルーティな香味の広がりの範囲は凌ぎます。
飲み込むと、喉には優しく、鼻には強めにバックが抜けてきます。

常温ストレートに少しずつ加水してみて下さい。
徐々に伸びていく香味の影響範囲が非常に分かりやすくて楽しいですよ。

2010年5月25日 (火)

ホワイトオークあかし シングルモルト5年

発売元は兵庫県明石市に本社を置く江井ヶ嶋酒造です。
もともとは日本酒メーカーとして1888年に設立された会社ですが、1919年に蒸留設備を備えたことで焼酎・みりん・ウイスキー・ブランデーの生産、販売もしています。
さらに1963年には山梨県にワイナリーを竣工し、販売ラインナップにワインも加わっています。

このウイスキーは、原料に英国から取り寄せた大麦麦芽を使用し、仕込み水は清酒用も仕込水である地下水を使用しています。
熟成にはホワイトオーク樽が使用され、シェリー樽で後熟させています。(ホームページより抜粋)

その味は・・・
・アロマ(グラスごしに感じられる香り)
アルコールの揮発が感じられる刺激に隠れて、水飴のような甘さが感じられる香りです。
・フレーバー(口にしたとき感じられる香り、味)
刺激が素早く喉まで届き、舌には大麦の甘さが感じられます。
飲み込むと、熱っぽさを色濃くのこしたまま、薬草系の少し苦い後味がバックします。

2010年5月10日 (月)

宮城峡1989

去年12月、1000本の数量限定で発売されたシングルモルトウイスキーです。1989年に蒸留されて20年の熟成を経た宮城峡蒸留所の4タイプのモルト原酒によって構成されています。

香りは、蜂蜜のような甘さとごく軽い酸味を、森林のような爽やかさが包んでいます。
円やかな口当たりで、舌の上を通る間は甘いのですが、飲み込んだ後のバックが薬草系のリキュールを思わせます。
ピート香とは種類の違う薬っぽさがあります。
フィニッシュは綺麗にスッとフェードアウト。

コクのある甘み、旨みがウリだった1988とは異なり、別タイプのウイスキーになっています。
いい意味で裏切られたと感じましたし、この個性的なバックには驚きました!

2010年3月 2日 (火)

シングルモルトウイスキー山崎10年

普通、ウイスキーは熟成が進めばカドがとれて、飲みやすくなります。それなのに山崎シリーズで最も若い山崎10年が12・18年ものと比べても、または他ブランドの10年ものと比べて群を抜いて大人しくて飲み易いのは何故か。

シングルモルトには複数の種類の原酒が使用されているため、エイジングの差以外にも使用原酒の種類、数、構成比率で違いがあるからです。
麦芽の乾燥の際にピートを炊くのか炊かないのか、炊くなら時間、温度はどうするか。
発酵の時、使う酵母の種類、発酵槽の素材はどうするのか。
蒸留釜の種類は、蒸留方法はどうするのか。
樽の材質、大きさ、貯蔵場所はどうするのか。

生産工程においてこれ以外にも様々なポイントで差が生じ、出来上がる原酒の違いとなって現れます。若くても最初からかなり柔らかくて飲みやすい原酒、いつまで熟成させてもトゲトゲしい刺激を失わない原酒、柑橘系の果物のような香りをもつ原酒、余韻が長い原酒・・・
短所にも長所にもなる無数の個性をもった原酒がときに必然に、ときに偶然に出来上がります。
そして一本のウイスキーを造るにあたり、そのテーマに沿って原酒を選び、「何をどれだけ使うか」をブレンダーさんが決めるのです。

シングルモルトウイスキー山崎10年は、香り・飲み口・余韻どの段階でも、鼻・唇・舌・喉・どの感覚器官にも優しく染みていきます。狙いのもとに造られた原酒が選ばれて、狙いのもとに混ぜ合わされて、こういう性格のウイスキーが出来上がったのです。

ウイスキーは学校のクラスのようなもので、ある部分は共通の、ある部分は異なる環境で育ったそれぞれがそれぞれの個を主張しながら共存し、クラス単位の個性を構成します。ウイスキーは、どんなクラスにしたいかをまず決めてから、構成する個を誰にするか何度も吟味し、テーマに沿ったクラスに構成します。

山崎12年は山崎10年の何十人が全員成長した2年後の姿ではなく、はっきりいえば中の最年少が10歳か12歳かという違いしかありません。中身の個は別人なのです。もちろん、山崎の名を冠する以上、共通した特徴を発揮する個は存在するんですけどね。

2010年2月10日 (水)

シングルモルト軽井沢15年

ご紹介するのは、昨年販売終了となったシングルモルト軽井沢15年です。
12年と違ってこちらはシングルモルト。シェリー樽原酒を中心に酒齢15~31年の軽井沢蒸留所原酒のみをヴァッティングしてつくられています。

2004年インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)で金賞を受賞したその味は・・・

・アロマ(グラスごしに感じられる香り)
12年同様の土っぽい印象が感じられる。12年との大きな違いは、香りを吸い込むと最後に鼻の奥にかすかに刺激がある点
・フレーバー(口にしたとき感じられる香り、味)
しっかりとしたシェリーの印象。12年よりもう少しだけ苦味がはっきりしている。後味は穏やかに適度に続く。

全体の印象として言えるのは、12年より香りも味も輪郭がはっきりしているということです。

販売終了につき、現品限り。お早めに!

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